以前から気になっていた、薪ストーブで使う薪や、薪ストーブから出る灰の放射線量を測定しました。測定の様子は動画にもしています。
使用した測定器
株式会社堀場製作所の環境放射線モニタ PA-1000 Radi(ラディ)
この測定器は、市役所が市民に無償貸し出しをいるもので、個人で買うには高価な測定器です。
借用する際に、一般的に高くても0.1μSv/h程度で、もし0.23μSv/h以上であったら報告するように言われました。
国が定める線量 毎時0.23マイクロシーベルト
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18437&hou_id=14327
測定した場所
測定箇所、自宅の空間線量と薪ストーブから出た灰、乾燥途中の薪、公園、伐採をしている山と市役所駐車場の空間線量を測りました。
測定方法
測定器の電源ボタンを押すと表示部に35と表示されその後1秒毎にカウントダウンが始まり、35秒後から測定が始まります。測定開始から60秒ほどした値を測定値としたほうが良いようですので、測定値としている値は、測定開始から60秒後の値となります。
空間線量の測定はその位置の床もしくは地面から1mの高さで測っています。灰と薪は素材の上に測定器を置いた状態で測定した値を測定値としています。なお、測定日は2019年12月12日です。
測定結果
全て安全な値でした。
- ウッドデッキの空間線量 0.038μSv/h
- 薪ストーブから出た灰の線量 0.050μSv/h
- 自宅駐車場の空間線量 0.043μSv/h
- 乾燥途中の薪の線量 0.041μSv/h
- 伐採をしている山 の空間線量 0.040μSv/h
- 公園の空間線量 0.027μSv/h
- 市役所駐車場の空間線量 0.062μSv/h
参考
世界の主要都市における空間線量
ロンドン 0.108μSv/h(2018/1/25測定)
出典:環境省 主要都市の空間線量率の測定結果
パリ 0.043μSv/h(2017/10/15測定)
ベルリン 0.073μSv/h(2018/1/25測定)
シンガポール 01.00μSv/h(2018/1/24測定)
北京 0.070μSv/h(2018/1/25測定)
ソウル 0.117μSv/h(2018/1/25測定)
台北 0.058μSv/h(2018/1/25測定)
ニューヨーク 0.046μSv/h(2018/1/23測定)
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h30kisoshiryo/h30kiso-02-05-07.html
全国の放射線量
私が測定した12月12日の全国の放射線量は以下の通りでした。
北海道札幌市 0.046μSv/h
東京都新宿区 0.036μSv/h
愛知県名古屋市 0.076μSv/h
福岡県福岡市 0.059μSv/h
沖縄県那覇市 0.044μSv/h
大阪府大阪市 0.068μSv/h(12月13日)※大阪市のみ12月13日の数値です。
出典:新・全国の放射能情報一覧
https://atmc.jp/
まとめ
何となく安全ではなく、数字で裏付けされていると本当に安心できます。実は、もっと高い数字がでるのではないかと心配していました。安心して薪ストーブを焚けます。