キャンプで安全に薪割りをするなら手斧がお勧め

手斧と保護メガネ 薪割り
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 薪割りをする道具で思いつくのは 鉈(ナタ)や手斧だと思います。ここで注意したいのは鉈の選び方です。安全に薪割りをするのであれば、私は手斧をお勧めします。

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鉈(ナタ)の特徴

 鉈は柄の持ち手部分から直ぐに刃が付いており刃と手の距離が短く、 片刃(かたは)と両刃(もろは)のものがあります。片刃の鉈は主に枝を払う作業で使います。薪割りで使う場合は両刃の鉈を使いましょう。

 因みに、片刃の鉈には右用と左用があります。利き手に合った鉈を選ばないと作業性が悪いだけでは無く危ないです。



手斧の特徴

 刃の形状は両刃 (もろは) で鉈と違い柄の持ち手部分から刃までの距離があり、割る際に遠心力を使うので上手くコントロールしないと外します。両刃のため利き手で選ぶ必要がありません。

お勧めは手斧(ハチェット)

 枝払いや薪を削るのであれば人気の ”ハスクバーナ 手斧 38cm”が良いと思いますが、目的が薪割りであればハチェットかアックスをお勧めします。具体的には、”ハスクバーナ ハチェット H900″、”Fiskars フィスカース X7”です。しっかり割るのであれば ”FISKARS(フィスカース)ガーデンアックス X11”が一番です。

 薪割りをしていると思わぬタイミングで割れた薪が手元に来ることがあるので、柄と刃の距離が遠い手斧の方が安全に薪割りが出来ると考えています。また、斧の重さと遠心力を使う手斧の方がより割る力が大きいので割り易さの面からも手斧をお勧めします。

 薪割りで注意したいのは安全面です。薪割りの道具は刃物であり、割る対象は自然の物なのでイメージした通りには行きません。跳ねたり跳んだりと、道具も薪の思いもよらない挙動をします。そこで薪割りに潜む危険と安全対策について考えてみましょう。

薪割りに潜む危険と安全対策

 薪を割っている動画をよく目にし、危険だと感じる事があります。私も薪割りをしているので、薪割りをしていて危険だと感じた事や怪我もあります。そんな、薪割りに潜む危険とそれを回避するための安全対策について以下の様にまとめました。

刃が身体に当たる
  少しの気の緩みやふとした事で刃先が身体に当たったり、勢いよく振った斧が目標物から外れる事がごく稀にあります。
※もしもに備え、身体へのダメージが少なくなるような服装で守ります。
・長袖の着用
・長ズボンの着用
・手袋の着用
※体調が悪いときは薪割りをしない。
※滑り易い手袋は使わない。
※手を添えたまま割らないようにする。
稀に割れた拍子に割れた薪が手元に来る
 稀に割れた拍子に割れた薪が手元に来ることがあります。
※もしもに備えます。
・手袋の着用
木の繊維が刺さる
 薪を整理したり持ち上げたりする。何でもない状況で起きるのが手や指に繊維が刺さることです。少しだけだからと手袋をしない時に起こります。
※手袋の着用で守ります。
 但し、ディスクサンダーや丸ノコなどを扱う場合等は手袋は禁止です。
割れた薪が飛んで身体に当たる
 これも、ごく稀にあります。割った薪やその破片が飛んで来ます。普段メガネをしているので怪我には至りませんでしたが注意が必要です。
※もしもに備えます。
・手袋の着用
・保護メガネの着用
・帽子の着用

薪割りのコツ

 安全対策が整ったら上で、上手く薪割りをするためのコツについて私の考えを記します。

薪割り台を使う

 薪割り台は必須です。薪割りは薪割り台の上で行うようにします。一般的に、木の幹を輪切りにしたものを使うか厚い丈夫な板の上で割ります。薄いものは割れる事があるので、木の輪切りであれば10㎝以上の厚さの物で材質にも硬い木がお勧めです。

 素直な部位のスギなどは直ぐに割れてしまい薪割り台には向いていません。但し、スギでも節の多い部分であれば大丈夫です。かと言って、広葉樹なら全て良いわけではありません。スギよりも簡単に割れる木もあります。

薪割り台の素材は硬い木か厚い板、スギを使うのであれば節が多い部分

 柔らかい地面では斧の力が地面に逃げてしまい割ることが難しくなるだけでなく、薪が不安定になり振り下ろした斧のコントロールが定まらないので斧のコンサートできません。また、 薪も汚れます。
 一方、硬い地面やアスファルト、コンクリートの上での薪割りは、 斧が地面を叩いてしまうと刃こぼれをしたり刃先で跳ねた小石が飛んだりします。

刃こぼれ、小石の飛び跳ねを防ぐ

薪に適した斧を使う

 割る薪の大きさに合わせた斧を使いましょう。直径が10㎝以上の丸太や長さが20㎝以上の薪を割るのであれば、刃の厚みがある斧を選ぶべきです。刃先が薄い斧は丸太や薪に刺さるだけで引き裂く力が足りません。 ”FISKARS(フィスカース)ガーデンアックス X11” クラスの斧が良いと思います。



 直径が10㎝以下の丸太や長さが20㎝以下の薪であれば、 “ハスクバーナ ハチェット H900″、”Fiskars フィスカース X7” をお勧めします。



まとめ

 薪割りは刃物を使うので、身体を守る防具を着用して安全に薪割りをしたいですね。安全に割るためには、割るものに対応できる斧を準備して薪割り台の上で割るようにすれば気持ち良く安全に楽しめます。
 私の場合は、作業用ゴム引き手袋、保護メガネ、帽子、長袖、長ズボンに安全靴を履いて薪割りをしています。ご安全に!

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