薪の表面だけで乾燥の具合を判断していませんか。私は、最近まで表面の乾燥具合で薪ストーブを焚いていました。
なぜ乾燥が必要か
薪ストーブの燃料である薪の含水率は、一般的に20%以下が良いとされているが、乾燥が甘いと薪は十分な熱が出ず煙と臭いが多く出る。
そのような薪を節約のため吸排気を絞ると負のスパイラルとなる。
燃焼が抑制され十分な熱が放出されないため、暖かくならないばかりか、煙と臭いが酷くなり主暖房として機能しない。
乾燥の具合を知るには
乾燥の具合を様子を知るためには、感、経験、音、触った感触、持った時の重さ、薪を割ってからの経過時間などの方法に加え、水分計による測定がある。一番分かり易い方法としては何と言っても水分計による測定であろう。
私は、今では水分計を使っているが水分計を使うまでは、薪の乾燥具合を薪同士をぶつけた音や重さ、薪割りをしてからの乾燥期間を目安としていた。これでは、乾燥した薪を焚くことができないので水分計で計測するようになった。
乾燥が不十分な薪は苦情のもと
何度も書いているが、乾燥に拘るのは薪ストーブを焚いた時に発生する煙と臭いを抑えるためである。主暖房として使っているので焚く量が多い分トラブルのリスクが高い、ご近所とトラブルが起きれば暖房として使えなくなるだけでなく、趣味としての薪割りができない。
そこで、乾燥途中の薪の乾燥具合を計測したので紹介します。
測定してみた
測定対象
2018年秋から2018年末に薪割りをして屋根の無い環境で自然乾燥させている薪で、積んである一番上から取り出した。
測定器
アズワン 株式会社製 水分計M-290
測定方法
自然乾燥途中の薪で試した。
表面の水分率は、外気に触れている部分に水分計の針を強く押し突きさして測定した値を表面の水分率とした。
内部は、表面の水分率を計測した薪を斧で割りその断面に水分計の針を強く突きさして測定した値を内部の水分率とした。
水分計の計測方法は以下の通り行った。
*センサー部を非測定対象に軽く突きさして表示部の測定値が安定したところで数値を読みます。
https://faq.as-1.co.jp/attachment_file/faq?id=57224.pdf&site_domain=default
水分率の測定結果
表面の水分率
個体-1 11.0%
個体-2 11.7%
内部の水分率
個体-1 18.2%
個体-2 19.5%
まとめ
サンプルは水分率が20%以下であったため、そのまま焚いても良いと思うが積んだ薪の最上段であったことから良い値が出たが、下の部分はもっと高いと思われる。
シーズンまではまだ暫くあるので焚く頃には充分ん乾燥するであろう。
私としては、一度天地返しをしたいところである。
煙と臭いを抑えるためにも、水分計を使い薪棚の薪の乾燥具合を知り管理すことが必須であると思う。