薪ストーブ初心者のあなたへ薪ストーブから煙を出さない方法

着火から10分経過 薪ストーブ
着火から10分経過
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煙は薪が燃焼するのであるから当然煙が出る。しかし、必要以上に出たり室内に漏れる煙は勘弁してもらいたい。高気密住宅や24時間換気システムの場合、薪ストーブの焚き始めのドラフトが十分でないと煙が煙突に抜けず部屋に流れ込む事がある。それを無くすためにはどうすべきか。

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必要以上煙が発生し漏れる原因と対策

以下の3点があると思う

ドラフトが十分でない

煙突が短いかったり煙突の温度が下がる

十分なドラフトを確保するためには、十分な気圧差が生まれる煙突の長さが必要となる。一般的には4.5m以上といわれている。また、シングル煙突ではなく二重断熱煙突を使用する。

全景
全景

燃焼に必要な空気が不足し燃焼が悪く火室の温度が低い

当然ながら燃焼のための空気が不足していると不完全燃焼となる。 高気密住宅や24時間換気システムの場合 室内が負圧となるため、薪ストーブに外気導入口がある場合は外気導入する。換気扇を使っている場合は換気扇を一時的に止めたり、焚き始めは薪ストーブに近くにある窓を少し開けて燃焼に必要な空気を送り込んでやる。

乾燥が甘い薪を焚いている

乾燥の甘い薪は炎はあるがそれは自信を燃やすだけの火力しかないため、ドラフトを起こすだけの力がない。炎があるではなく燃えている状態にするためには 十分に乾燥した薪を使う。

棚の整理後

巡行運転まで時間が掛かる

投入する薪の量が不十分なため火力が弱い

燃焼が安定するまでは火室内に沢山の薪を入れます。乾燥した薪で着火がしっかりしれば直ぐに燃焼します。少しづつ投入するのではなく一気に火勢を上げます。

着火直後の様子
着火直後の様子

着火直後に火勢が上がるような焚き付けが無かったり、しっかりと焚き付けが燃えていない

焚き付けは、着火し易く火力の強いものを使います。油分の多いスギ・ヒノキのほかによく乾燥した小枝を使うと良いと思います。焚き付けは細いものを多く入れることで早く着火し火勢も上がります。割りばし程度の太さがベストだと考えています。確実に着火させるには長時間安定して燃え嫌な臭いがない固形燃料が良いと思う。

スギの焚き付け

乾燥が甘い薪を使っている

薪の乾燥が甘いと炎が当たっても燃焼するまでに時間が掛かるし、燃えても薪自身が燃えるだけで精いっぱいである。

燃焼に使う空気が不足している

高気密住宅や24時間換気システムの場合、燃焼に使う空気が不足する

燃焼には空気が必要であるが、高気密住宅や24時間換気システムの住宅の場合、外気導入口を使っていない薪ストーブでは燃焼に必要な空気が不足しているので、換気扇を使っている場合は換気扇を一時的に止めたり、焚き始めは薪ストーブに近くにある窓を少し開けて燃焼に必要な空気を送り込んでやる。

吸気・排気が絞ってある

薪の消費量を抑えるために、吸気や排気を必要以上に絞ると薪は燃えるのでは無く燻ってしまう。十分に火室の温度が上がっていれば煙はでないであろうが、独特の臭いが発生するので、出来れば吸排気は絞らないで使用したい。

焼き芋(火力が強い場合)
焼き芋(火力が強い場合)

まとめ

薪を燃焼させて暖をとる薪ストーブは、しっかりと乾燥させ薪を使いしっかりと燃焼させることで本来の機能を発揮すると思う。そのためにも、焚き始めの吸気と巡行運転までの時間を短くすることに注力すれば快適に使うことができるはずである。

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